入れ歯って実は・・・
2023年1月18日
こんにちは!
やました歯科医院です。
外も寒くなり、なかなか出不精になりがちですが、自宅でできる軽い運動や散歩などで体力を維持向上させて病気に負けない体を作っていきましょう!
さて、突然ですが皆さんは「入れ歯」についてどこまでご存じでしょうか。
年を取ったら入れ歯になる、歯が抜けたら入れ歯を入れるといったイメージですよね。
それ以外にも、医療技術が発達した近代で入れ歯が作られたと考えておられる方もいらっしゃるかと思います。
実は、入れ歯の歴史は500年以上前に遡ります。
日本で記録の残っている最古の入れ歯は、和歌山市にある願成寺の尼僧仏姫(1538年没)が使用したと言われています。
現在のような入れ歯の材料はありませんでしたので、昔の入れ歯は「木」で作られていたそうで、現代の入れ歯の形に良く似ており、顎に吸い付ついて、食べ物を噛むことが出来たそうです。(そのため、仏姫が使用した入れ歯は奥歯がすり減っていたそうです)
時代が進み医療技術が発達してくると、入れ歯も材料や形がよりお口にフィットするようになり現代の入れ歯に繋がっています。
その現代の入れ歯ですが、実は何種類もあるんです。
その中の一つ、保険治療で作る入れ歯は使用する材料が決められています。患者様毎にある程度フィットさせることはできますが、入れ歯の厚さ、咬み合わせ、見た目等、細かい調整には限界があります。
そのため、硬い食べ物が噛めなかったり、厚みが合って違和感を感じる方もいらっしゃいます。
違和感のない入れ歯が欲しい、硬い食べ物が食べられる入れ歯が欲しい、見た目が気にならない入れ歯が欲しいと言った方には、保険適用外になりますが入れ歯の材料を変えて作る事が可能です。
材料を変える事で入れ歯を薄くして装着時に違和感の少なくしたり、自然な咬み合わせに調整したり、入れ歯の材料や作り方によっては、硬い物(おせんべいやリンゴ等)でもバリバリと食べる事が可能です。
お年を召されていくと歯周病などで歯を失っていく事が多く、食べられる物の種類が限られてしまい栄養が偏りがちになってしまいます。栄養が偏ると体力が落ち、体力が落ちると気力が少なくなり外に出る元気すら湧かなくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
今は医療技術が発達し、歯を失ってしまっても入れ歯やインプラント治療等、出来るだけ自分の歯に近い状態を取り戻す事が可能になっています。
当院もそういったお年を召された方に末永く豊かな食生活を送っていただきたいと思い、開業以来ずっと入れ歯治療に力を入れてきました。
患者さんの中には「歯を失ったから入れ歯にせざるを得ない」とネガティブに捉えて落ち込んでしまう方もおられますが、「歯を失ったのなら良い入れ歯を作って、また美味しい物を食べられるようにしましょう!」と言うのが私たちやました歯科の考え方です。
私達の考えを知って理解して頂いた方も少しずつ増え、今は相模原市内だけでなく近隣市区町村の方も足を運んでいただけるようになりました。
ご自身だけでなく周りのご家族やご友人など入れ歯についてお悩みがあるようでしたら、遠慮なくいつでもご相談ください!